6月26日発売「フライデー7月10日号」(講談社)に掲載された、安倍晋三首相とともにAKB48総合プロデューサー・秋元康氏、幻冬舎・見城徹社長らが写った「組閣ごっこ写真」が波紋を呼んだ。
安倍首相のお友達の秋元康,見城徹氏らと撮った写真が流出! 憲政冒涜の声も総理公邸の西階段といえば、官邸時代、組閣の際に新閣僚がひな壇状に並んで記念写真を撮影していた場所である。
この場所は,戦前から内閣発足の際に使われてきた日本の憲政史を象徴する場所という。こうした由来から,首相公邸への改修の際にも、この西階段は建築当時の状態に復元された。
階段の最前列真ん中には安倍晋三首相。そして、安倍首相を囲んで,まさに組閣写真のように5人の男が直立不動で並んでいる。だが,彼等は閣僚ではない。
首相の左隣がAKB48総合プロデューサーの秋元康氏。右隣には,幻冬舎社長で,神戸連続児童殺傷事件の加害男性の著書『絶歌』(太田出版)の仕掛人として話題をよんだ見城徹氏。後列は,最年少創業社長として東証一部上場を果たしたネクシィーズの近藤太香巳社長,インターネット関連事業を行GMOイン ターネットの熊谷正寿社長,「政経電論」を発行する損得舎の佐藤尊徳社長といった面々。最近、安倍首相とゴルフや会食をともにし,親しくつきあっている人たちだそうである。
「フライデー」の 記事によると今年3月上旬、首相公邸で安倍首相はこの5人と会食。そのその時,写真をとったようだ。この西階段は,戦前からずっと内閣発足の際に使われてきた歴史的な場所である。そこに立てるのは本来,国会の指名を受けた総理大臣と天皇から認証を受けた国務大臣だけという。
そんな由緒ある場所を,仲良しグループの写真撮りに使うとは……。まさに安倍首相のおごり,たがの緩みを物語る話ではないか。安倍首相のこの行為を“国民の皆さま”は,なんと思うか....。
なお,安全保障関連法案の衆院通過を受けて,毎日新聞が実施した全国世論調査によると,安倍内閣の支持率は35%と第2次安倍内閣発足後で最低となった。
首相,韓国への歩み寄り指示 世界遺産登録で採決回避優先
共同通信 / 2015年7月19日 18時41分
安倍首相が「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録をめぐる日韓対立に直面していた6月、登録の可 否を審査する世界遺産委員会での対応に関し、韓国に一定程度歩み寄った上で、全会一致での決定を目指すよう外務省に指示していたことが分かった。採決にな れば韓国の思惑通りに否決される恐れがあると判断した。複数の日本政府関係者が19日、明らかにした。
審査に向けた日韓協議で、韓国は対象施設での朝鮮半島出身者の徴用を英語で表す際に「forced(強いられた)」を使うよう要求。日本は採決回避を優先して受け入れ、今月5日の登録決定にこぎ着けた。
労基法「成立絶望」…安保の陰で重要法案遅れる
大幅延長している今国会は、最大の焦点の安全保障関連法案が16日に衆院を通過し、参院審議の行方が注目される。
一方、安倍内閣が労働改革の柱に掲げる労働基準法改正案や、制定以来初めて債権関係規定を抜本的に見直す民法改正案などの重要法案は審議入りのめども立っていない状況である。
◆滞る審議
「安保国会」の陰で、他の重要法案は遅れ気味である。
派遣労働者に柔軟な働き方を認める労働者派遣法改正案は、日本年金機構の個人情報流出問題の影響などで参院での審議が遅れており、成立は8月中旬以降となる見通し。一方、労働基準法改正案は審議入りのめども立っていない。自民党関係者は「今国会での成立は絶望的」と悲観する。
法務省関係の政府提出法案では、取り調べの可視化や「司法取引」の導入などを柱とした刑事司法改革関連法案は60時間近く審議しており、衆院通過は8月以降となる見通し。民主、維新両党は司法取引の導入見送りなど与党に修正協議を求めている。
この余波で、衆院法務委員会は他の法案の審議も遅れている。民法改正案は審議入りの時期も見通せず、今国会成立は厳しいとの見方が強まっている。
内閣不支持46%、支持37% 朝日新聞社世論調査
■安保法案採決「よくない」69%/新国立白紙「評価する」74%
安全保障関連法案の衆院通過を受け、朝日新聞社は18、19の両日、全国緊急世論調査(電話)を実施した。安倍内閣の支持率は37%(前回39%)、不 支持率は46%(同42%)で、第2次安倍内閣の発足以降、支持率は最低、不支持率は最高だった。安保関連法案の衆院可決への進め方は、69%が「よくな かった」と回答。安倍晋三首相が新国立競技場の建設計画を白紙に戻すと表明したことは、「評価する」が74%にのぼった。(朝日新聞デジタル)