一連の熊本地震の発生から,14日で2か月になる。4月14日以降に発生した熊本地震は,大型商業施設のもろさを,浮き彫りにした。熊本地震で店内が大きく損傷した熊本県内の大型商業施設は,全面復旧に時間を要している。
┏┓
┗■ 鶴屋グループ http://www.tsuruya-dept.co.jp/index.html
●6月1日全フロアの営業を再開(東館5階一部,本館8階,屋上は当面閉鎖)
:5月28日7階レストラン街一部再開
:5月27日5階・6階一部再開
:5月21日2階・3階・4階再開
:5月14日1階・B1階・B2階再開:
:5月28日7階(レストラン街)の営業を一部再開。
● 本館等建物の安全性について
鶴屋本館建物本体は,現行耐震基準以前の建築であるため,㈱日建設計の綿密な耐震補強計画に基づき,約10年の歳月をかけ,2008年9月に現在の耐震基準を満たす耐震補強工事を完了しました。併せて本年3月には,本館建物コンクリートの劣化調査を行い,大変良好な状態であることを確認いたしております。また本震後,本館ほか全ての建物の安全性について専門家に調査していただきましたところ,いずれの建物も安全であることを確認いただいております。
出典:http://www.tsuruya-dept.co.jp/information/info.html
┏┓
┗■ イオン九州 http://aeon-kyushu.info/
イオングループの店舗は被害は甚大。
・イオンバイク健軍店(熊本市):5月17日営業再開断念
■ 一部営業または営業時間短縮
・イオン熊本中央店
・イオン熊本店
・イオン宇城店
・イオン大津店
・ホームワイド御船店
・ホームワイド阿蘇店
■ 通常営業
・イオン錦店
・イオン天草店
・イオン菊陽店
・イオン八代店
・ワイドマートD&F麻生田店
・ワイドマートD&F月出店
・イオンバイク白山通り店
・イオンバイク新大江店(修理専門店)
出典:http://aeon-kyushu.info/files/management_news/1070/pdf.pdf
┏┓
┗■ マックスバリュ九州 http://www.mv-kyushu.co.jp/tenpo/
6/4(土)現在,マックスバリュ,ザ・ビッグの熊本県内各店は,通常の営業時間で 営業している。
・ マックスバリュ新戸島店(熊本市)4月27日朝10時再開
・ マックスバリュ新託麻店(熊本市):5月3日営業再開
・ マックスバリュ宇土店(宇土市)4月21日までに再開
・ マックスバリュは5月3日までに全店舗が営業再開
出典:http://www.mv-kyushu.co.jp/news/data/2016/20160604a.pdf
┏┓
┗■ イズミ http://www.izumi.co.jp/
「ゆめタウン」「ゆめマート」を運営するイズミ(広島市)によると,熊本市内の「はません」「サンピアン」の2店は天井板が各所で落下するなど内装に大きな被害が発生,復旧のめどが立たず閉鎖している。同社は11月ごろの再開を目指す。
●ゆめマート楠店:5月1日再開し,5月31日閉店。2017年春までに建替え
・ゆめタウンはません(クリモ)(熊本市):大規模損壊,軒落下,天井落下,外壁崩落など。全面復旧には時間かかる見込み。
・ ゆめタウンサンピアン(熊本市) :一部損壊,軒落下,天井落下など。すぐの全館再開は不可。
・ ゆめマート松橋(宇城市):4月19日再開 はません,サンピアンは年内再開見込み
●ゆめマート(旧ニコニコ堂)
・近見店:4月19日再開
・坪井店:4月21日再開
・城山店:4月27日再開
・清水店:4月30日再開
・楠店,宇土店:5月1日再開
・新外店:5月2日再開
・武蔵ヶ丘店,島崎店:5月3日再開
・江津店:5月5日再開
・水前寺駅店:5月6日再開
・九品寺店:5月23日再開
・帯山店:5月24日再開
・長嶺店:6月下旬再開予定
・ゆめマート全店舗が再開見込み
・ゆめマート楠店は営業継続断念,5月31日で一時閉店。 2017年春まで建替工事実施。
┏┓
┗■ パルコ
・ 熊本パルコ(熊本市)4月24日再開
:23日GU再開:22日HISのみ再開 別館・無印良品上通(熊本市)4月23日再開
┏┓
┗■ ミスターマックス 熊本地震で約12億円を損失
ミスターマックスは6月9日,熊本地震の影響を発表した。
それによると,建物,設備の損傷などによる資産の除去や修繕費用,商品被害は,現在調査中だが,概算で約12億円の損失を見込んでいる。
だが,新たに資産計上する建物,設備も含めて地震保険の支払いが見込まれるため,業績に与える影響は軽微という。
熊本インター店と松橋店は建物被害が大きく,秋までは部分営業を行うが,地震発生以降,これら2店以外の売上が好調で,2店を含めた売上高が前年を上回って推移していることなどから,現時点で営業収益予想の修正はない。
┏┓
┗■ ナフコ 熊本地震で12億円の損失
ナフコは5月10日,熊本地震の影響を発表した。現在,熊本県内の28店のうち,1店を除き27店で営業を再開している。
固定資産と棚卸資産について,現時点で入手可能な情報に基づき調査を行った結果,損失額は12億円程度になるものと見込まれる。
ただし,損失見込み額は,現時点で入手可能な情報に基づく合理的な見積りや推定計算により算出されており,不確定な要素が多く含んでいる。
今後,固定資産と棚卸資産について精緻な調査と実地棚卸などにより損害額を確定させるとともに,固定資産と棚卸資産以外の損害額を確定する。
その結果,損害額の確定額と今回の損失見込み額とに乖離が生ずる場合が予想される。
:*☆*:…:*★*:…:*☆*:…:*★*:…:*☆*:…:*★*:…:*☆*:…:*★*:
★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
▼ 1994年初版のロングセラーの第5版-4月15日発行
流通とは,生産と消費を結ぶ,輸送,保管,商取引といった一連の諸活動を指します。『ビジュアル 流通の基本 (日経文庫)』 は,流通に関する基本知識に加え,いま関心を集めているオムにチャネル,ラストワンマイル,インバウンドといった事柄について図解を交えて簡潔に解説しています。
ビジュアル 流通の基本 (日経文庫)
◆タイムリーかつ本質的な話題を掲載
オムニチャネル,ラストワンマイル,インバウンド,買い物弱者とその対応,脱チェーンストア理論,.......、
amazon

縮小の時代に勝つ「新リージョナルマーケティング」 小林 隆一 日本経済新聞出版社 『 「身の丈」を強みとする経営』 (日本経済新聞出版社刊)。本書では,性急な業容拡大は弊害が多いとして,堅実な発展を目指して,自らの分を知り,ライバルの動きに惑わされることなく, マイペースを貫きながら存在感を発揮するという経営姿勢を貫く経営姿勢を「身の丈経営」とし,縮小の時代の小売業経営のあり方を示しています。