日本の企業数の99%を占める中小企業の多くが廃業の危機に立たされている。高度成長期に活況を呈した町工場が続々と姿を消す大田区。かつて1万近くあった工場数も最近では3千程度に激減した。製造業の技術革新による需要縮小とともに,後継者不足が大きな理由となっている
中小企業の70歳以上の経営者245万人のうち,約半数の後継者が未定という。経産省の試算ではこの問題を放置すれば,2025年までの累計で約650万人の雇用、約22兆円のGDPが失われる可能性がある。きらりと光る中小の技術が海外に流出するリスクも潜む。
問題の深刻さは,休廃業する企業のうち約半数が黒字という点にある。事業を継続したくても後継者を得られず,廃業せざるを得ない厳しい現実にある。
外資に経営を委ねる事例が九州にもある。大分県竹田市のモヤシ,カット野菜の生産大手,名水美人ファクトリー http://www.meisuibijin.co.jp/ 。自社ブランドの「名水美人」は全国シェア首位。売上高は15年に70億円を超えた。順調に業績が伸びていたが,共同創業者の水本勝清(67)氏は2016年3月,米投資会社カーライル・グループ https://www.carlyle.com/ja/corporate-overview と戦略的業務提携した。
いま,水本氏は会長に退き,元コカ・コーラウエスト取締役専務の若狹二郎(59)が社長を務める。
◆カーライル・グループ
カーライル・グループは,324のファンドを通じて,2,010億ドル以上の運用資産を保有するグローバルなオルタナ ティブ(代替)投資会社である。1987年にワシントン D.C.で設立されたカーライルは,北米,南米,欧州,中東,アフリカ,日本,アジア,オーストラリアに31拠点, 1,575名以上の投資プロフェッショナルを擁す。
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